100有余年守り続けた、伝統の泡盛
三年古酒
古酒成分をたっぷり含んだ自慢の原酒をじっくりと貯蔵。甘みが程よく咲元酒造自慢の人気商品。
粗濾過泡盛44度
濾過を控えて瓶詰めした粗濾過泡盛。原酒本来の濃厚で深い香味が特徴。
明治35年創業以来”味ひとすじ”に
こだわり
老麹(ひねこうじ)造り
「老麹」とは「製麹(せいぎく)時間を長くして麹菌を十分育成させた麹」であり、米の表面にびっしりと黒い胞子をまとい、「黒麹」の名の通り見た目も真っ黒。老麹により、古酒づくりに適した濃厚な酒が生まれると言われています。
適度な濾過
古酒成分の芳醇な香りは、熟成における油成分の変化により生まれるといわれています。しかし、造りたての泡盛はクセがあり飲みにくいため、近年ではクセの原因である油成分を濾過で取り除いた「飲みやすい泡盛」が主流です。
咲元は適度な濾過で昔ながらの「芳醇で風味豊かな泡盛」の味を守り続けています。
黒麹とは
泡盛づくりには欠かせない黒麹菌の存在が研究者によって明らかになったのはそれほど古くなく、琉球王国が沖縄県となった明治時代1904(明治34)年のこととされています。最新の研究で黒麹菌の源流は琉球王国にあったことが証明されています。
黒麹菌は酒の製造過程でクエン酸を大量に生成するためほかの麹菌と比べて原料である米をもろみにする際、酸度を高くすることで雑菌による腐敗を抑えることができるという特徴があり、沖縄の風土にとても適しています。
泡盛の個性を出すために、黒麹菌は大きな役割を担っているのです。
泡盛とは
さかのぼる事600年前の14世紀頃、琉球王国が栄えた大貿易時代、南方より伝わったと言われ、酒造りは首里の決められた地域でしか作る事が出来なかったといわれています。
時が経ち明治時代、大衆に泡盛文化が広まりましたが、1945年の戦争で一度壊滅します。戦後になり、首里で米麹を仕込むために必要な黒麹菌が奇跡的に見つかり、見事復興を遂げました。
咲元酒造とは
咲元酒造とは明治35年創業の100年以上の老舗で、2代目の佐久本政良は戦後昭和21年に「首里酒造廠」として最初に泡盛作りを許され、泡盛復興の父と呼ばれていた職人です。空襲で焼けた酒蔵から、麹のついたニクブク(藁のムシロ)を発見し、泡盛を復興させた話は有名です。
創業時、代表者の名前で「佐久本酒造場」として首里三箇の一つ鳥堀で泡盛製造業を営んでおりましたが昭和25年国税庁長官との座談で「サキ」(※沖縄の言葉で酒)の元である蔵元という事と「佐久本」をもじり、咲元(サキモト)酒造として現在に至っています。※ニクブク:蒸米に麹を仕込む際使用する藁のムシロ